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「旅をしてきた米」江戸返りの愛山
【蔵元コメント】
「旅をしてきた米」
令和の米騒動により、栃木県さくら市で収穫される原料米は大きく減ることになりました。
これをきっかけに、醸造家の仲間たちとの繋がりによって全国から集まった米で、それぞれの醸造家たちに思いを馳せ、特別な一本を仕込みました。
2011年3月11日に愛山の麹米を麹室で作っていました。
釜場には今か今かと洗米を待ち望む愛山がズラっと並んでいました。
それらが崩れ落ち、麹室の電気は使用不可となりました。
温度に頼れず麹菌の力だけで心許ない麹を作り、洗米はすべて手洗いで行い、水不足のなか極少量の仕込み水で洗いました。
あれから15年の時が流れ、再び愛山と向き合う時がやってきました。
愛山は雄町と似て粒が大きく、溶けやすいが故に味が重すぎたり、お酒を寝かせると劣化の足が早くダレやすく難しい米というのが通説です。
しかし近年の夏の稲穂の高温障害ではそれすらも米の性質を変えてしまいます。
では何が正解なのか。
迷った時は原点に立ち返ります。
米の吸水を増やして米を溶かすのではなく、「麹の力で溶かせ」「常に麹菌と酵母菌の気持ちになる事」彼らが発酵する時に愛山とどう向き合えば良いのか。
それはある程度自然に任せ、人は微生物に寄り添うという事です。
当時すべてを注ぐ事が叶わず醸せなかった愛山を、現在の仙禽の技法を駆使し、江戸返りの愛山を誕生させました。
是非、ご賞味ください。
【商品背景】
「ドメーヌさくら」という言葉を用いて20年近く前から栃木県さくら市で収穫される原料米にこだわり、仕込み水と同系統の水脈上の田んぼを選び、農家さんたちと共に歩んできました。
しかし「令和の米騒動」により醸造用玄米を栽培する農家さんは激減し、昨年はドメーヌさくらのみで原料を調達する事が困難となりました。
苦渋の決断ではありましたが、苦境を乗り越えるためにドメーヌさくら外(県外)の原料を使用する事を選択しました。
そこで、手を差し伸べてくれたのが醸造家の仲間達です。
まったく触れたことのない米、または過去に触れたことがある米、特製は様々でしたが、普段から使い慣れている米ではない米から学ぶことも多く、そしてなにより自分たちも米が足りない状況でありながら、仙禽へ譲り分けてくれた醸造家の仲間達に感謝の意を込め、大切に大切に醸しました。
京都伏見の日々醸造様(日日 醸造元)よりご紹介頂きました「愛山」を大切に使用しました。
ありがとうございました。
- タイプ
- 日本酒
- 原材料
- 米(国産)・米こうじ(国産米)
- 原料米
- <兵庫県産>愛山、山田錦
- 精米歩合
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- アルコール分
- 13度(原酒)
- 日本酒度
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- 酵母
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- 酸度
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- アミノ酸度
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