※店舗と在庫を共有しているため、在庫のある商品でも欠品している場合がございます。
※同業者の方や転売目的のご購入と思われるご注文はお受けできません。
余市のピノノワールらしいピュアで酸がきれいなワイン
【ワイナリーコメント】
A3区画は、余市のレジェンドピノノワール生産者である木村農園さんが選抜したキムラクローン(自根)を中心に作られたワインです。
2019年に自作のピノノワール自根苗を植栽しましたが、ほとんどの苗が数年のうちに枯れてしまいました。
しかし、キムラクローンだけは余市の酸性土壌にしっかりと根を張り、見事に実をつけるようになりました。
キムラクローンはディジョンクローンと比較して病気への耐性が高く、また、自根ならではの特徴であるしっかりとした酸を残す特性が2023VTにとても良い結果を残してくれました。
2023VTではピノノワールの収量が予想以上に増えたため、A3区画の発酵途中でタンクが足りなくなり、やむを得ず白ワイン用の背の高い2000Lタンクを使用しました。
このタンクは表面積に対して深さがあるのでピジャージュの際に櫂棒を底まで突き通すのが大変で、やや還元的に発酵が進みました。
A2が樽入れ序盤から華やかさや美味しさが感じられたのに対し、A3は香りがなかなか開かず不安を感じた期間が長かったです。
樽熟成を経て、瓶詰め直前に香りも味わいも一気に開花し、非常に良い状態での瓶詰めとなりました。
色合いは淡いですが、A3の方が酸が残っており、やや硬めなので熟成のポテンシャルも期待できます。
トラッドの硬めなワインが好きな方は2時間前抜栓などで今から美味しく飲んでいただけると思います。
ナチュラル好きの方は飲み頃はおそらく半年~1年後からで、もし今開けるのであれば軽くデキャンタするか2日目以降が美味しく感じられると思います。
香りはベリー感が前面に出ており、余市のピノノワールらしいピュアで酸がきれいなワインに仕上がっています。
合わせる食事は軽めの肉料理に加え、お寿司なども。
なおA圃場最強のA1区画はブドウの房も粒も収量も全てが少なく、単独リリースは叶いませんでしたので、こちらのA3にブレンドしました。
栽培 : 有機栽培
発酵 : 野生酵母
- タイプ
- 赤
- 品種
- ピノノワール
- 収穫地
- 余市町登町812 ドメーヌユイA圃場 第3区画 ,第1区画
- アルコール分
- 12%
- 保管温度
- 14℃以下